大山咋命 素盞嗚命
金沢市鶯町28
今を去る約400年前(元亀3年頃)正親町天皇の御代、織田信長近江の安土城内に、当社の松尾大神を祭祀されたのが始めである。天正3年(1575)加賀藩祖前田利家公、越前府中へ入城の頃信長公より賜り、城内に祀り、同9年七尾入城のおりも城内に祀り、同11年、金沢入城のおり城内二の丸附近に鎮座し(当時の社名額現存す)、藩内の酒商業の守護として祀りあがめられた。
その後前田綱紀公の代元禄11年故ありて領国内酒造商の守護神として祀るべしとの台命ありて、翌12年卯辰山麗祗園社の別当福寿院の境内に一社を造営し、盛大に遷座の式が挙げられた。その頃金沢の宮竹屋某酒造家及び酒商家の首棟となり三州の講を結び、以後祭祀におこたりなきことを盟約し、違背なきことを誓い、酒業家の守護神とし奉った。
松本 昌丈
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