応神天皇 神功皇后 比咩大神
小松市日末町ヘ218甲
今から800年程前の源平合戦のころ、落武者達によって、釜山の地に諏訪社の小祠が建てられたが、これが日末で最も古いお宮であった。釜山は町の西方海岸近くに位いしていた。ついで400余年前の永禄年間に南方の若宮の地に移住者によって建てられたのが、若宮八幡社で、釜山の諏訪社もやがてここに遷座している。380余年前の慶長年間になると、若宮の北方に移り住むものが多く、戸口が増加し集落の形態も整ってきたので、現在地に新しく八幡社が創建された。これが明治15年7月24日に日末八幡社と改称され、明治39年12月29日に更に日末八幡神社と改まり、同時に神饌幣帛料供進神社に指定、社格も村社に昇格、明治40年3月1日に無格社若宮八幡社、諏訪社の両社を合祀している。鎮座の祭神は、応神天皇、神功皇后、比咩大神の三社であり、春祭りは3月15日、秋祭りは9月15日、境内は546坪におよんでいる。氏子の崇敬は極めてあつく、各種の寄進物も多い。社殿は天保13年、明治28年、明治36年、昭和43年の改築を経て今日に至っている。なお、町の西南端に不焼宮があるが、これは118年前の文久3年7月13日の出火で家屋の大半が焼失したことを記念し、将来二度とこうした災害を繰り返さないようにと、不焼不動尊を祀ったもので毎年7月13日に不焼祭が催されている。社殿は昭和10年に改築され、現在は八幡神社の末社となっている。
小嶋 健男(串八幡神社 宮司)
0761-65-2419