白山比咩大神 伊弉諾神 伊弉冉神
白山市三宮町ニ105-1
当社は遠く神代の昔、霊峰白山を神体山として生きとし生けるものの「いのち」の祖神と仰ぐ 白山比咩大神 を奉斎したことにはじまり、創建は約二千百年前の崇神天皇七年(前九一)と伝えられます。延喜式内の名社でありまして、古来「下白山」と称えらた本社は「白山本宮」「加賀一ノ宮」として尊崇され、「白山さん」としてあまねく親しまれている北陸鎮護の大社であります。
養老元年(七一七)僧泰澄によって白山を開山されて以来、修験道が盛んとなり、加賀・越前・美濃の三馬場が開かれて隆盛を極めました。その後、旧社地は、古宮址安久濤の森(現在古宮公園)でありましたが、約五三〇年前の文明十二年(一四八〇)の大火によって四十有余の堂塔伽藍が悉く烏有に帰しましたので、末社三ノ宮の鎮座地である現在地に遷られ、本宮鎮座の地と定めて今日に至りました。明治維新の後は「下白山」を本社、「白山天嶺」を奥宮とし、 国幣中社 として国家から特別の重い待遇を受けましたが、終戦後の今日では、全国に奉斎されている三千余社の白山神社・白山社の総本宮として白山信仰の中心をなしております。
このようにして当社には白山比咩大神の大御稜威を欽仰して、四季を通じて多くの崇敬者が神恩報賽の誠を捧げ、御社頭が賑わっています。また、日ごと月ごと「白山さん」の神前で奏でまつるみやびやかな神楽の音が、樹齢千年を超える大杉や大欅にこだまして、御霊験愈々いやちこなるものを拝します。
村山 和臣
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